はちみつ市場!@コローメンスコエ公園
Коломенское(コローメンスコエ)
公園の、
はちみつ市場へ行ってきました。
3種類買っただけなんだけど、漬物石のように重い!
しかし、ロシア(とその周辺国)の蜂蜜の旨さと、種類の豊富さは日本の比ではないのです。
蜂蜜はお茶のお供に最高です。
これが本当のロシアンティーかも。
お茶に入れるんじゃなくて、
蜂蜜を舐めながら、甘くないお茶を飲むのだ。
蜂蜜は普通は1キロ単位で買うモノなのですが、
『マリンキー(小)で下さい!』と交渉。
それでも700g〜くらい入れてくれるので、
3種類買えば2・5キロくらいある。
はちみつ市場は毎年、夏場から10月半ばあたりまで毎日開催されていて、
(その辺りが、はちみつの旬?なのだろうか。)
駅を出るとポスターがあるよ!
地下鉄のコローメンスコエ駅を出ると、無料送迎バスがでていますw
おわかりでしょうか?何故か、はちみつ市場に向かうのは、
じいちゃん&ばあちゃん&その孫
ばかりです。
たぶん、健康食品だからかな?(^^)
送迎バスはここ
地下鉄を出たら、人に聞いて、この無料送迎バス停のところを教えてもらいましょう。
徒歩でも15分くらいみたいです。
じいちゃん&ばあちゃん達は、バスが来ると、
それまで作っていた列を崩して
『我先に!』と凄い勢いで乗り込んでいきます。
きっと、お年寄りだから座りたい!
のでしょう。
バスから降りたらじいちゃん&ばあちゃんに付いて行って、会場へ入ります。
会場前の蜂さんとわたくし。
寒そう。昨日まで昼間は暖かかったのに、今日は冷えます!(10月6日)
会場にはずらりと蜂蜜屋さんばかりが並びます。
『ほら試食して!旨いよ!』
どんどん声がかかるので、
お店の前で止まると、
どんどんご自慢のはちみつの試食が差し出されます。
遠慮なく頂きましょう。
『どんな種類のはちみつがお好みですか?』とかなんとか
ロシア語で聞かれてる気がしますが、
『ロシア語はなせません。』と片言で言うと
『じゃ、これ食べてみて〜』と、色々出してくれるし
その中から
『エタ・フクースナ(これ・おいしい)』
というと、
じゃこれも好きかもよ?とまた出してくれました。
そんな感じでどんどん味見。
ひとつの店で4〜6種類くらい出してくれた。
矢継ぎ早に出てくるけど押し売り感はなくて、
無理に買わなくても別に大丈夫。
結果、
- ベリーや果物のようなフルーティな風味の蜂蜜
- 花の香りのサラリとした上品な蜂蜜
- 蜜蝋と森の風味のする白くてコッテリとした蜂蜜
の、3種を3つの店でそれぞれ買いました。(^^)
どれも、甘さだけでなくて奥の深〜〜い、香と味わいと、仄かに野趣を感じます。
わたしは蜜蝋系のやつが特に好きで、コレは1キロ買ってみた。
バターかワックスみたいにねっとり硬くて重くて、
スプーンで口に含むと、甘さがとろけた後に所々、ロウのかたまりみたいなのが残って…それがまたマッタリとしてイイ感じなんです。
コレってローヤルゼリーみたいなもんやんね?
めちゃ元気出そう(^з^)-☆
ちなみに買わなかったけど、
蕎麦の蜂蜜と、栗の花の蜂蜜は
とってもオツ、な味がします。
おいしいっていうより、苦くてワイルドで、薬になりそうな感じ(笑)。
特に栗の蜂蜜は、『探偵!ナイトスクープで』
臭い犬の臭いがする。
と紹介されてたので気になってました(笑)!
ロシア語で栗ってなんて言うんだっけ〜と思ってましたが、
お店の人が
『カシタンの蜜たべる?』
と言ってくれて
『そうだ!栗は“カシタン”やん!(^з^)』
と思い出し、
食べる!食べる!
と出してもらいました。
確かにすご〜く、フクザツな風味がしましたが、
たぶんナイトスクープのよりは優しいやつだったのか、
全然食べれる感じ、
ただ、どの蜂蜜よりもグンと高級なので
『少しでええねん。100ルーブリ分だけ売ってくれん?』
と言ってみましたが、
それでは商売にならないのか
『100ぶんなんてこーんなチョットよ?ダメダメ!』
って感じでした。
クセがあるからほんのチョットで良いんだけどなー。
でも、食べてみたかったものにトライできて良かったです。
それで何となくショゲて他の店に行ったら
気のいいおじさんが『おねーさん!ウチの味見してよ!』
と言ってくれて、
食べたらガンガン説明してくれるので
『すいません、ワタシ、ロシア語ワカラナイネー』
みたいに片言で言ったら。
『ははは((^д^)ノいまロシア語はなしてるじゃないか!
ちょっと分かるんだね。ハラショーだよ。
何処の人?ベトナム人?』
『ニエット、や・いぽんか!
(いいえ日本人です)』
『イポーニかい。どう?これ旨いよ』
『おいしいです。
や・はちゅう・マリンキー、
や・はちゅう・エタ・チュチュー!
(わたし・欲しいネ・コレ、チョットチョット!)』
『はいよチュッチュー(ちょっと)ね(笑)!』
と、わたしのいった通りにカップに3分の一だけ詰めてくれました。
このやり取りにほっこりしました(^^)
それは“メドヴーハ”。
蜂蜜からつくるお酒です。
カップ150円くらい。蜂蜜農家の自家製です。
最初に呑んだのが、
甘くて、アルコール度数もたぶんビールくらい。
『なんだ、ジュースみたいじゃん』
と、軽く飲み干してしまったので、
『もう一軒いっとこ♫』と、
別の店のメドヴーハを。
クイッと呑むと、
ムフっ!(°m°)
ってなりました。度数が焼酎くらいある!
グフ!ってなったのでお店のおじさんに笑わられました。
発酵が進んで度数が高くなり、甘さが抜けて、
独特の風味に。
二つ飲み比べてみて良かったです。
他には何故か蜂蜜農家はキノコ業も兼任してるらしく、
乾燥キノコを売ってる店が多かったです。
ポルチーニ系の干したやつ。
あんずたけもあって、東欧ぽい。
買おうかなぁと思ったけどソコソコ高級品だし、
持ち帰っても使い切らないので
(旅の間に食べきることも考えたけど)
やめときました。
寒いので酒をちびちび呑みながら、
市場の外へ出て公園をお散歩。
と言いつつ、酔いが回ってきたので((^///^))
ええ感じになってきてブラブラと歩く。
この寂しい感じもロシアっぽくていいじゃない。(でも寒いけど。呑んでも余り体温はあがらない。蜂蜜は身体温まらないのかな)
鄙びたミニ遊園地の風情。
おばあちゃんに手を引かれてたお孫ちゃんはココで遊ぶのね。
適当にブラブラして、またじいちゃん&ばあちゃんとバスに乗って帰りました。
派手さはない観光ですが、ロシアの普通のお楽しみの風景って感じで、なかなかいいものです。
帰って熱いお茶(と、蜂蜜)が飲みたいな。