転がり続けるマトリョーシカ“ninaの旅ブログ”

3ヶ月に一度は日本に帰りたいパッカー。じわじわ世界一周する気。インドとロシアがお気に入りの三十路半ばの♀。

旅は終わる…薄墨色のウールのような





さて今回の旅も

そろそろ終わるわけだが、





いつも




『帰りたくない』とは思わない。



ようやく荷が下ろせるな、といった感じ。




今回はまるひと月の旅だけど
期間がふた月でもみ月でもこの感じは同じ。




わたしはあらかじめ決めたゴール(帰国日)に向かってミッションを遂行するかのように旅していて




予期しなかった予定変更は毎度あるものの



『あてどもなく、自由に、いつ終わるともなく…』そんな旅をしているのではない。




あてどもない旅は憧れるけど

向いていないかもしれない。



ガイドブックも持たずに旅行できる人なんかはスゴイな、と思ってる。

わたしは手元に分厚いガイドが無いと不安。




知らない街で『生きてる』だけで毎日冒険なので

ハメを外したり危なそうなことをやったりもしない。



日本でだってロクにうまく生きれない、どんくさいほうのだから

異国で息を吸って、死なずに帰ってくるだけで



まいど

『わたしにしちゃぁ、よくやった。』

と思う事にしている。




それよりも

どこに行ったとか、何を見たとか、誰と知り合ったとかよりも、


旅先にはまだ言葉にならないような



『生きていくヒント』がたくさんある様なきがする。





1秒先がどんな予測不能でも、次の日まで生きるのは



自分の知恵次第でどうとでもなるのだ。




そうだ知恵が一番大事だ。



知恵をつけるためには、とにかく『生きて』みないといけない。


そうだ生きるのだ。



賢くなるとか、具体的に偉い何かを成し遂げるとか、わかりやすく誰かの助けになるとか


そういう事も素晴らしいけど、

表立ったことの

『知恵』はその裏に潜んでいる。


表立った生活感の裏にふわふわと薄い影の様に


薄い墨色のウールのような『知恵』がついていて

旅先でそっと『知恵』をはがして

マントの様にはおってみる。


ほんのりあたたかく


これがあれば、『死にゃしない。』。


明日、どうするのか決める。


決めるということは


やる

ということで、

やるということは、

やったら終わるのだ。


決めたこと、やると、終わる。



だから、決めた時点 で終わる事がきまる。




わたしはいつも『終わる』をこと考えて『生きている』。

生きてるからいつかは終わるのだ。

終わらない、何処までもあてどのない旅をしてるわけではない。


あたたかい、知恵のマントと。


帰国日にあわせてそれまでは、と荷を背負って歩くのが旅ならば


わたしも人生最後の日には何処かに帰り着いて荷を下ろす、という事なのかな。


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