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転がり続けるマトリョーシカ“ninaの旅ブログ”

3ヶ月に一度は日本に帰りたいパッカー。じわじわ世界一周する気。インドとロシアがお気に入りの三十路半ばの♀。

時代遅れのプラツカルトに乗って。〜片道22時間列車旅

一度、モスクワで風邪ひいて
諦めたはずなのに

ひょんな経緯から

わたしはКазань(カザン)に向かう事になりました。

サンクトペテルブルクからでは、かなり遠回りなので非効率なのですが


それでも行く事にしたのです。(`_´)ゞ
そこまでカザンが魅力的だったのかというと、そうでもなくて別の事情があったのと

長い寝台列車の旅を、やっぱり今回の旅でもしてみたかったから。

遠いので飛行機で行く人もありますが


わたしは遠いので寝台列車にしました。

その方が安くて、きっと面白いから



❇︎✳︎❇︎︎︎︎✳︎❇︎︎✳︎❇︎︎︎︎

ロシアの寝台列車には2つの席種類があり、

それは
“プラツカルト”と“クペ”である。

今回わたしが利用したのは“プラツカルト”。



クペより安い開放寝台と呼ばれるもので、


部屋ごとの仕切り扉が無くて

ズラリとベットが並んでいる。



となりや上下のご近所さんのくつろぐすがた

生活感があふれる空間。


今回はこの“プラツカルト”で22時間30分の距離を移動する。
(ほぼ丸一日、乗りっぱなしだね〜!)

わたしのワゴンは10号車。



モスクワからペテルブルクまではプラツカルトではなく少し上等のクペを使ったのだけど


比べてもプラツカルトはぜんぜん悪くない。
そして、ぜんぜん安い。

安くて、面白い!


学校の旅行らしき子供たち(でも年齢がばらばら)を引率するグループや、

老若男女のファミリーなどが


どやどや乗っていく。

それを見るだけでもわくわくする。
一緒に遠足気分。


わたしは自分の座席番号がわからなくてモタモタしていると、

『あなた何番?切符おみせ!ふむ、あっちよ!』

と駅員さんを呼ぶまでもなく、

痩せぎすのロシアマダムが席を示してくれた。


発車待ちの電車の窓の向こうには、

鼠色のコートに、人の良さそうなピンク色の顔をしたお爺ちゃんが


ニコニコと見送りのためにホームからこちらを覗き込んでいる。

彼の家族らしき2人の女性の乗客は窓越しに

『お爺ちゃん、もうアタシ達の事、見送らなくていいよ。
ほら寒いわよ。行って、行って』

みたいに言っている。


しかしお爺ちゃんはまだ微笑んで


『いいんだよ、お前達が行ったらすぐ帰るんだから。』

と向こうでゼスチャーしている。


『んもう、お爺ちゃんたら…帰りなよ…』

と涙ぐむ女性達。


わたしもロシアの友達と離れることを思って少しホロリとする。



そして、列車は動き出しす。


乗客達は座席の狭いテーブルに、いそいそと


紅茶やインスタントコーヒーやカップと角砂糖、


おやつを沢山と黒パンとかハムとかゆで卵を並べ始める。


わたしも修道院クワスの瓶をプシュッとあける。このあと、こぼして迷惑をかける。

お爺ちゃんとの別れを惜しんで涙ぐんでいた女性も

ひとりはおやつとお弁当の準備に取り掛かり、

もうひとりは編みかけの鮮やかなオレンジ色のかぎ針編みを、ハンドバッグの中から取り出した。



これから22時間30分、サンクトペテルブルクからモスクワを通過してカザンまで向かう列車の旅が始まる。


何時でも熱湯のでる設備(サモワール)、


ロシア味のカップラーメン、
子供の泣き声、


そして山のように持ち込まれるおやつ。そしてお茶とお酒。


剥きたてのオレンジの皮の放つ香り、お兄さんのジャケットから漂うロシアの煙草の匂い(禁煙だけど服に染みてるのね)



ベッドの並びも

中国の寝台列車に乗ったことがある人は共通点を感じると思う。


トイレも割と綺麗だし、車内もぜんぜんボロくない。



インドの安い寝台に何度も(何十時間も)

乗ってる身としては至極快適。


でも、この生活感溢れる楽しいプラツカルトは、


そのうち廃止になる計画らしいと、ネットなどでは聞く。
とはいえ、何時から廃止!みたいのは決まってないんだって。

クペより安いし、快適だし、ロシア人を見るのは楽しいし、

ぜんぜん、悪くないと思うんだけどなあ…。


どう?この旅情!!
プラツカルトよ永遠に!

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