転がり続けるマトリョーシカ“ninaの旅ブログ”

3ヶ月に一度は日本に帰りたいパッカー。じわじわ世界一周する気。インドとロシアがお気に入りの三十路半ばの♀。

はちみつ市場!@コローメンスコエ公園



はちみつ、買い過ぎたー( ̄◇ ̄;)

Коломенское(コローメンスコエ)
公園の、
はちみつ市場へ行ってきました。

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3種類買っただけなんだけど、漬物石のように重い!

しかし、ロシア(とその周辺国)の蜂蜜の旨さと、種類の豊富さは日本の比ではないのです。

蜂蜜はお茶のお供に最高です。
これが本当のロシアンティーかも。

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お茶に入れるんじゃなくて、
蜂蜜を舐めながら、甘くないお茶を飲むのだ。


蜂蜜は普通は1キロ単位で買うモノなのですが、
『マリンキー(小)で下さい!』と交渉。
それでも700g〜くらい入れてくれるので、
3種類買えば2・5キロくらいある。

はちみつ市場は毎年、夏場から10月半ばあたりまで毎日開催されていて、
(その辺りが、はちみつの旬?なのだろうか。)

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駅を出るとポスターがあるよ!


地下鉄のコローメンスコエ駅を出ると、無料送迎バスがでていますw

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おわかりでしょうか?何故か、はちみつ市場に向かうのは、

じいちゃん&ばあちゃん&その孫

ばかりです。

たぶん、健康食品だからかな?(^^)

送迎バスはここ

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地下鉄を出たら、人に聞いて、この無料送迎バス停のところを教えてもらいましょう。

徒歩でも15分くらいみたいです。

じいちゃん&ばあちゃん達は、バスが来ると、

それまで作っていた列を崩して

我先に!』と凄い勢いで乗り込んでいきます。

きっと、お年寄りだから座りたい!

のでしょう。

バスから降りたらじいちゃん&ばあちゃんに付いて行って、会場へ入ります。

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会場前の蜂さんとわたくし。
寒そう。昨日まで昼間は暖かかったのに、今日は冷えます!(10月6日)

会場にはずらりと蜂蜜屋さんばかりが並びます。

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『お客さん!見てって!味見して!』


『ほら試食して!旨いよ!』

どんどん声がかかるので、

お店の前で止まると、
どんどんご自慢のはちみつの試食が差し出されます。

遠慮なく頂きましょう。

『どんな種類のはちみつがお好みですか?』とかなんとか
ロシア語で聞かれてる気がしますが、

『ロシア語はなせません。』と片言で言うと

『じゃ、これ食べてみて〜』と、色々出してくれるし

その中から

『エタ・フクースナ(これ・おいしい)』

というと、

じゃこれも好きかもよ?とまた出してくれました。

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そんな感じでどんどん味見。
ひとつの店で4〜6種類くらい出してくれた。

矢継ぎ早に出てくるけど押し売り感はなくて、
無理に買わなくても別に大丈夫。

結果、

  • ベリーや果物のようなフルーティな風味の蜂蜜
  • 花の香りのサラリとした上品な蜂蜜
  • 蜜蝋と森の風味のする白くてコッテリとした蜂蜜
の、3種を3つの店でそれぞれ買いました。(^^)

どれも、甘さだけでなくて奥の深〜〜い、香と味わいと、仄かに野趣を感じます。

わたしは蜜蝋系のやつが特に好きで、コレは1キロ買ってみた。

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バターかワックスみたいにねっとり硬くて重くて、
スプーンで口に含むと、甘さがとろけた後に所々、ロウのかたまりみたいなのが残って…それがまたマッタリとしてイイ感じなんです。

コレってローヤルゼリーみたいなもんやんね?

めちゃ元気出そう(^з^)-☆

ちなみに買わなかったけど、
蕎麦の蜂蜜と、栗の花の蜂蜜

とってもオツ、な味がします。

おいしいっていうより、苦くてワイルドで、薬になりそうな感じ(笑)。

特に栗の蜂蜜は、『探偵!ナイトスクープで』

臭い犬の臭いがする。

と紹介されてたので気になってました(笑)!

ロシア語で栗ってなんて言うんだっけ〜と思ってましたが、

お店の人が

『カシタンの蜜たべる?』

と言ってくれて

『そうだ!栗は“カシタン”やん!(^з^)』


と思い出し、

食べる!食べる!

と出してもらいました。

確かにすご〜く、フクザツな風味がしましたが、

たぶんナイトスクープのよりは優しいやつだったのか、

全然食べれる感じ、

ただ、どの蜂蜜よりもグンと高級なので

『少しでええねん。100ルーブリ分だけ売ってくれん?』

と言ってみましたが、

それでは商売にならないのか

『100ぶんなんてこーんなチョットよ?ダメダメ!』

って感じでした。
クセがあるからほんのチョットで良いんだけどなー。

でも、食べてみたかったものにトライできて良かったです。

それで何となくショゲて他の店に行ったら

気のいいおじさんが『おねーさん!ウチの味見してよ!』
と言ってくれて、

食べたらガンガン説明してくれるので

『すいません、ワタシ、ロシア語ワカラナイネー』

みたいに片言で言ったら。

『ははは((^д^)ノいまロシア語はなしてるじゃないか!

ちょっと分かるんだね。ハラショーだよ。

何処の人?ベトナム人?

『ニエット、や・いぽんか!
(いいえ日本人です)』

『イポーニかい。どう?これ旨いよ』

『おいしいです。
や・はちゅう・マリンキー、
や・はちゅう・エタ・チュチュー!
わたし・欲しいネ・コレ、チョットチョット!)

『はいよチュッチュー(ちょっと)ね(笑)!

と、わたしのいった通りにカップに3分の一だけ詰めてくれました。

このやり取りにほっこりしました(^^)
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もうひとつ味わってみたかったもの。
それは“メドヴーハ”。
蜂蜜からつくるお酒です。

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カップ150円くらい。蜂蜜農家の自家製です。

最初に呑んだのが、
甘くて、アルコール度数もたぶんビールくらい。

『なんだ、ジュースみたいじゃん』

と、軽く飲み干してしまったので、

『もう一軒いっとこ♫』と、

別の店のメドヴーハを。
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クイッと呑むと、

ムフっ!(°m°)

ってなりました。度数が焼酎くらいある!

グフ!ってなったのでお店のおじさんに笑わられました。

発酵が進んで度数が高くなり、甘さが抜けて、
独特の風味に。

二つ飲み比べてみて良かったです。

他には何故か蜂蜜農家はキノコ業も兼任してるらしく、

乾燥キノコを売ってる店が多かったです。
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ポルチーニ系の干したやつ。
あんずたけもあって、東欧ぽい。

買おうかなぁと思ったけどソコソコ高級品だし、

持ち帰っても使い切らないので
(旅の間に食べきることも考えたけど)

やめときました。

寒いので酒をちびちび呑みながら、

市場の外へ出て公園をお散歩。

ローメンスコエは世界遺産のある公園でもあるのです。

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晴れてたら気分が良いんだろうけどね〜。

と言いつつ、酔いが回ってきたので((^///^))

ええ感じになってきてブラブラと歩く。

この寂しい感じもロシアっぽくていいじゃない。(でも寒いけど。呑んでも余り体温はあがらない。蜂蜜は身体温まらないのかな)

鄙びたミニ遊園地の風情。

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おばあちゃんに手を引かれてたお孫ちゃんはココで遊ぶのね。
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適当にブラブラして、またじいちゃん&ばあちゃんとバスに乗って帰りました。

派手さはない観光ですが、ロシアの普通のお楽しみの風景って感じで、なかなかいいものです。

帰って熱いお茶(と、蜂蜜)が飲みたいな。